2002年5月26日午後、八王子市梅坪の村内コテージにて、八王子桜友会の第一回サロンコンサートが開催されました。桜友会の方々やその関係者など約30人が参集し、藤原千賀代さんの歌と前野このみさんのピアノに耳を傾け、最後は全員で合唱し、初夏のひとときを楽しく過ごしました。
会場の雰囲気も素晴らしいものでした。村内コテージは人里離れた小高い丘にあり、その名のとおり山小屋風の瀟洒な建物で、南東側は総ガラス張り、彼方に連なる緑の丘や畑が遠望できる絶好のロケーションです。
歌もピアノも情感あふれ、また親しみある曲が中心で魅力的でしたが、さらに印象的だったのは、その日の天候の急激な変化でした。聴衆が美しい音の世界に浸っていた時、突如として雨が降り始め、次いで激しい雷の爆発音です。みなびっくりしました。しかし同時に興奮しました。この雷鳴と驟雨がまた田園情緒豊か、コンサートを邪魔するどころか雰囲気を盛り上げたからです。井上博正さんが「田園交響曲だ」と叫びました。さらに、さらにです。しばらくすると雨は上がり、晴れ間が広がりました。ピアニストがドビュッシーの「月の光」を弾き終わった時、藤原女史が空を指さして「虹」と言いました。見ると、東天に大きな虹の橋が出現しているではありませんか。端から端まで切れ目なく、くっきりとした七色の虹。こんな見事な虹はめったに見られません。全員が窓辺にかじりつき、しばし見とれました。文字どおり虹に彩られたすばらしい音楽会でした。
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